PostgreSQL14へのアップグレード手順書

必要なもの

  • 本手順

  • PostgreSQLアップグレードモジュール

条件

  • PostgreSQL11で使用されている容量の倍以上の空き容量が必要。

  • バックアップダンプを出力できる領域があること。

  • ConMas Serverバージョンはアップグレード先PostgreSQLのメジャーバージョンに対応したバージョン以上であること。

PostgreSQLに対応しているConMas Server のバージョンは以下の通りです。

  • PostgreSQL12 : ConMas Server 8.0.21060 以上

  • PostgreSQL13 : ConMas Server 8.0.22060 以上

  • PostgreSQL14 : ConMas Server 8.1.23040 以上

アップグレード手順

【手順概要】

  1. IIS停止。

  2. PostgreSQL11のサービス停止。

  3. 既存のサーバーにPostgreSQL14をインストール。

  4. PostgreSQL14のサービス停止、11のサービス開始。

  5. PostgreSQL11のバックアップダンプを取得する。

  6. PostgreSQL11のサービスを停止し、PostgreSQL14のサービスを開始。

  7. PostgreSQL14にデーターベースirepodbを生成する。

  8. PostgreSQL14のデーターベースirepodbに5.で取得したダンプをリストアする。

  9. Devertプログラムを入れ替える。

  10. アプリケーション構成ファイルの変更。

【手順】

  1. IISを停止します。 ※下記画像は WindowsServer2012R2 の例です。

  2. PostgreSQL11のサービスを停止します。

  3. 以下のファイルを実行し、既存のサーバーにPostgreSQL14をインストールします。 C:\ConMas\Tools\db\postgresql-14.7-2-windows-x64.exe

    インストールディレクトリを選択します。特別な理由がない限り以下とします。 C:\Program Files\PostgreSQL\14

    「stack Buider」以外はチェックします。

    データー格納先のディレクトリとなります。

    11の時と同じパスワードを指定します。

    5432ポートを指定します。

    「Advanced Options」にて、ローケルを「C」 に変更してください。

  4. PostgreSQL14のサービスを停止し、PostgreSQL11のサービスを開始します。

  5. PostgreSQL14のpg_dumpを使用して、PostgreSQL11データーベースのバックアップダンプを取得します。 以下バッチを使用します。


    chcp 65001

    SET PGPASSWORD=cimtops

    SET PGPATH=C:\Program Files\PostgreSQL\14\bin\pg_dump

    SET DUMPPATH=D:\db\temp\irepodb.dump

    SET LOGPATH=D:\db\temp\dump.log

    SET PORT=5432 "%PGPATH%" -Fc -Z5 -c -h localhost -p %PORT% -U postgres -d irepodb -f %DUMPPATH% > %LOGPATH% echo errorlevel=%ERRORLEVEL% >> %LOGPATH%


    環境変数
    設定値

    PGPASSWORD

    PostgreSQL11のパスワード

    PGPATH

    "PostgreSQL14"pg_dump.exeのフルパス。

    DUMPPATH

    ダンプファイルを出力するフルパス

    LOGPATH

    実行ログを出力する場所をフルパスで入力

    PORT

    PostgreSQL11のポート番号(既定では5432)

    バッチを実行します。 ログ内容がErrorLevel=0であれば成功です。

  6. PostgreSQL11のサービスを停止し、PostgreSQL14のサービスを開始します。

  7. PostgreSQL14データーベース生成します。 以下バッチを使用します。


    chcp 65001

    SET PGPASSWORD=cimtops

    SET NEWDATABASE=irepodb

    SET PGPATH=C:\Program Files\PostgreSQL\14\bin\createdb

    SET LOGPATH=C:\xxxxx\1.createdb.log

    SET PORT=5432

    "%PGPATH%" -h localhost -p %PORT% -U postgres %NEWDATABASE% 2> %LOGPATH%

    echo CreateDb ErrorLevel=%ERRORLEVEL% >> %LOGPATH%


    環境変数
    設定値

    PGPASSWORD

    PostgreSQL14のパスワード

    NEWDATABASE

    irepodb

    PGPATH

    createdb.exeのフルパス。 ※Fig.2-2で設定したパスの先にあります。変更していない場合はそのまま

    LOGPATH

    実行ログを出力する場所をフルパスで入力

    PORT

    PostgreSQL14のポート番号

    バッチを実行します。 実行するとLOGPATHで設定したファイルができるのでメモ帳で成否を確認します。 ログ内容がErrorLevel=0であれば成功です。

  8. PostgreSQL14データーベースへのリストアを行います。 以下内容でバッチファイルを作成し、環境変数を環境に合わせて変更します。


    chcp 65001

    SET PGPASSWORD=cimtops

    SET PGPATH=C:\Program Files\PostgreSQL\14\bin\pg_restore

    SET DUMPPATH=C:\xxxxx\irepodb.dump

    SET LOGPATH=C:\xxxxx\dump.log

    SET PORT=5432

    "%PGPATH%" -h localhost -U postgres -p %port% -d irepodb %DUMPPATH% > %LOGPATH% 2>&1

    echo Restore ErrorLevel=%ERRORLEVEL% >> %LOGPATH%


    環境変数
    設定値

    PGPASSWORD

    PostgreSQL14のパスワード

    PGPATH

    "PostgreSQL14"pg_restore.exeのフルパス。

    DUMPPATH

    リストアするダンプファイルのフルパス

    LOGPATH

    実行ログを出力する場所をフルパスで入力

    PORT

    PostgreSQL14のポート番号

    バッチを実行します。 実行するとLOGPATHで設定したファイルができるのでメモ帳で成否を確認します。 ログ内容がErrorLevel=0であれば成功です。

  9. 以下のファイルを実行し、dotConnectをインストールします。 事前に、以前のバージョンのものをアンインストールします。C:\ConMas\Tools\ap\dcpostgresqlfree7.24.2066.exe

    SampleとHelpはチェックを外しても構いません。

  10. アプリケーション構成ファイルの変更を行います。

    ConMasAPI,ConMasManager,ConMasWebのweb.configを修正します。

    Port番号をPostgreSQL14の番号に切り替えます。

最終更新