サーバー移行及びPostgreSQLアップグレード手順書

移行のみの場合の例

PostgreSQLアップグレードを含む場合の例

必要なもの

  • 本手順書

  • PostgreSQLアップグレードモジュール

条件

  • バックアップダンプを出力できる領域があること。

手順概要

【移行元サーバー作業】

1.移行元サーバーに接続できるPostgreSQLコマンドツール環境を構築

2.IISを停止

3.PostgreSQLのpg_dumpを使用してバックアップダンプを出力

4.アプリケーションモジュールをバックアップ(コピー)し、ZIP圧縮

【移行先サーバー作業】

5.インストールセットを作成

6.インストールを実施

手順

【移行元サーバー作業】

1.移行元サーバーに接続できるPostgreSQLコマンドツール環境を構築します。 このとき、導入するPostgreSQLコマンドツールはアップグレード先のバージョンを導入します。 必ず以下のどちらかの環境を構築します。 【例】 PostgreSQL11からPostgreSQL14へアップグレードする場合 同一サーバー内に構築

別サーバーで構築

外部サーバーから接続する場合、移行元サーバーのPostgreSQLに対し外部接続を許可する設定を事前に実施します。 実施手順は、下記マニュアルをご参照ください。 ▼ConMas Serverインストール手順書 > APサーバー(別ホスト)からの接続設定

PostgreSQLのコマンドツールをインストールします。 PostgreSQLアップグレードモジュールのdbフォルダに内包しているexeファイルを実行します。 PostgreSQL14のコマンドツールの場合、postgresql-14.7-2-windows-x64.exe です。

Command Line Toolsのみインストールします。

2.IISを停止します。 ※下記画像は WindowsServer2012R2 の例です。

3.PostgreSQLのpg_dumpを使用してバックアップダンプを出力します。 以下のバッチを作成します。


chcp 65001 SET PGPASSWORD=[PostgreSQLパスワード] SET PGPATH=[pg_dump.exeまでのフルパス] SET DUMPDB=[ダンプ出力するデーターベース名※既定ではirepodb] SET DUMPPATH=[ダンプ出力ファイル名のフルパス] SET LOGPATH=[ダンプ出力ログファイルのフルパス] SET PORT=[PostgreSQLのポート番号※既定では5432] SET HOST=[ダンプ出力するデーターベースのホストIPアドレス※同一サーバー上であれば localhost]

"%PGPATH%" -Fc -Z5 -c -h %HOST% -p %PORT% -U postgres -d %DUMPDB% -f %DUMPPATH% > %LOGPATH% echo errorlevel=%ERRORLEVEL% >> %LOGPATH%


【PostgreSQLをアップグレードする場合の記述例】 ※PostgreSQL12→PostgreSQL14へアップグレードする場合

環境変数
設定値

PGPASSWORD

PostgreSQL11のパスワード

PGPATH

"PostgreSQL14"pg_dump.exeのフルパス。

DUMPPATH

ダンプファイルを出力するフルパス

LOGPATH

実行ログを出力する場所をフルパスで入力

PORT

PostgreSQL11のポート番号(既定では5432)

HOST

PostgreSQL11のホスト(IPアドレス) ※同一サーバー上であれば、localhost

作成したバッチファイルを実行します。

実行後、LOGPATHで設定したファイルが生成されるので、メモ帳で成否を確認します。 ログ内容がErrorLevel=0であれば成功です。

4.アプリケーションモジュールをバックアップ(コピー)し、ZIP圧縮します。 以下のフォルダーをコピーします。

移行先サーバー作業】

5.インストールセットを作成します。

手順 4.で取得したZIPを解凍し、フォルダー構成に以下の5つのフォルダーを作成します。

※1 ap,dbフォルダーは、PostgreSQLアップグレードモジュールのap,dbフォルダーを配置します。 ※2 手順 3.で出力したdumpファイルをdbフォルダー配下に配置します。

6.インストールを行います。

手順 5.で作成したインストールセットを用いて、「ConMas Server インストール手順書」の手順を実施します。

初期データーの復元

以下の内容でバッチファイルを作成し、環境変数を環境に合わせて変更します。

chcp65001
SET PGPASSWORD=[PostgreSQLパスワード]
SET PGPATH=[pg_restore.exeまでのフルパス]
SET RESTOREDB=[リストア先のデータベース※既定はirepodb]
SET DUMPPATH=[リストアするダンプファイルのフルパス]
SET LOGPATH=[リストアログファイルのフルパス]
SET PORT=[PostgreSQLのポート番号※既定では5432]

"%PGPATH%" -h localhost -U postgres -p %port% -d %RESTOREDB% %DUMPPATH% > %LOGPATH% 2>&1
echo Restore ErrorLevel=%ERRORLEVEL% >> %LOGPATH% 

バッチを実行します。 実行するとLOGPATHで設定したファイルが生成されるので、メモ帳で成否を確認します。 ログ内容がErrorLevel=0であれば成功です。

最終更新