iOS/Windows 設定ファイル読込によるシステム環境設定の自動設定

概要

i-Reporterアプリの各システム環境設定情報を予めセットした専用の設定ファイルをi-Reporterアプリへ読込ませることで、システム環境設定項目を自動でセットすることができます。

設定ファイルを各ユーザーへ配布することで、初期設定の簡略化や、大量の端末の配布においてシステム環境設定の内容を容易に統一させることができます。

設定ファイルによる自動設定が可能な項目

設定ファイルの読込みにより自動設定が可能な、i-Reporterアプリのシステム環境設定項目は下記のとおりです。

接続先設定 (※複数指定可能)

・接続先名

・接続先URL

・ユーザーID

・パスワード

・ローカル帳票存在時に接続先変更可能

サーバー

・自動ログイン

・オフラインで利用可

・要求タイムアウト

・Proxy設定

・IPアドレス

・ポート

・ユーザー

・パスワード

・100-Continueをサポートする

・AD認証モード

メール・PDF

・画像、PDFのメール送信

・クラッシュレポートメールを送信

・PDFをベクター出力

クラスター

・選択クラスターの枠表示

・GPS 更新間隔

音声入力

・音声入力を使用

・アンサーバック中に音声入力を許可

・声の高さ

・声の早さ

PDF

・フォント

計算結果チェック機能

・計算結果チェック機能を使用する

一般

・テスト帳票を表示

・サーバー保存後、編集を継続する

・帳票定義の保存

・完了保存時に確認する

・自動バックアップ機能を使う

・アップロードの確認ダイアログを表示する

・連続起票機能を使用する

・横幅ロックで起動する

・一括アップロード時に確認メッセージを表示する

・ライブラリ初期表示

・送信済ローカル保管帳票の表示

・帳票初期表示 クラスター枠

・ネットワーク線の表示

・はじめから必須入力マークを表示

・ローカル削除確認メッセージ表示

・各種プリンタ設定

・GS1-128の区切り文字 ・Adobeの印刷ダイアログを使用する

・タッチパネル感度

・カメラロール保存先

・アクションクラスターをダブルクリックで実行する

・連続起票時に帳票コピーする

・手書きサイン領域最大表示

・多重起動を許可する

・ソフトウェアキーボードを使用する

・クラスタ―編集開始時に位置補正する

・i-Reporterカメラ

外部入力機器

・サイン入力時にWacomタブレットを使用する

i-Reporter専用の設定ファイル .ircf

下記のi-Reporter専用の設定ファイルを使用します。

拡張子

.ircf(i-Reporter Configuration File)

データ形式

JSON 連想配列

mimeType

application/x-ircf

設定ファイルの定義

設定ファイル内の定義は下記の通りとなります。

項目
項目名称
データ型
条件
備考

Version

バージョン

数値

整数

現状は1固定。機能の仕様変更時に変わります。

Revision

リビジョン

数値

整数

現状は1固定。機能の仕様変更時に変わります。

項目
項目名称
データ型
条件
備考

Server

サーバ設定

連想配列

AutoLogin

自動ログイン

boolean

CanUseOffline

オフラインで利用可

boolean

TimeOut

要求タイムアウト

数値

整数(1から5)

UseProxyIsChecked

Proxy設定

boolean

Windows版にのみ適用される項目です。

ProxyIpAddress

IPアドレス

文字列

Windows版にのみ適用される項目です。

ProxyPort

ポート

文字列

Windows版にのみ適用される項目です。

ProxyUserName

ユーザー

文字列

Windows版にのみ適用される項目です。

ProxyPassword

パスワード

文字列

Windows版にのみ適用される項目です。

Support100Continue

100-Continueをサポートする

boolean

Windows版にのみ適用される項目です。

UseAdAuthentication

AD認証モード

boolean

Windows版にのみ適用される項目です。

Servers

接続先設定

配列(連想配列)

0個以上

1個以上あった場合、既存設定を全上書きし、一つ目の接続先を選択し、ローカルデータを全削除します。

ServerName

接続先名

文字列

URL

接続先URL

文字列

UserID

ユーザID

文字列

Password

パスワード

文字列

CanChangeWithLocalReports

ローカル帳票存在時に接続先変更可能

boolean

項目
項目名称
データ型
条件
備考

General

一般設定

連想配列

ShowTest

テスト帳票を表示

boolean

ContinueAfterSave

サーバー保存後、編集を継続する

boolean

iOS版にのみ適用される項目です。

DefinitionSave

帳票定義の保存

boolean

ConfirmSaveCompleted

完了保存時に確認する

boolean

AutoBackup

自動バックアップ機能を使う

boolean

ShowConfirmUploadDialog

アップロードの確認ダイアログを表示する

boolean

ContinuousNewReport

連続起票機能を使用する

boolean

LaunchKeepingWidth

横幅ロックで起動する

boolean

ConfirmBulkUpload

一括アップロード時に確認メッセージを表示する

boolean

InitialLibrary

ライブラリ初期表示

boolean

true:ローカル false:サーバー

ShowSentReports

送信済ローカル保管帳票の表示

boolean

iOS版にのみ適用される項目です。

ShowClusterFrame

帳票初期表示 クラスター枠

boolean

iOS版にのみ適用される項目です。

ShowNetwork

ネットワーク線の表示

boolean

ShowRequiredMark

はじめから必須入力マークを表示

boolean

iOS版にのみ適用される項目です。

ConfirmLocalDelete

ローカル削除確認メッセージ表示

数値

0:常に確認 1:一括削除時のみ 2:表示しない

Printer

プリンタ種別

文字列

0:プリンタなし 1:PJ-673

iOS版にのみ適用される項目です。

PJ-673Address

PJ-673 の IPアドレス

文字列

iOS版にのみ適用される項目です。

PJ-673Density

PJ-673 の 印刷濃度

数値

0から10

iOS版にのみ適用される項目です。

GS1-128Delimiter

GS1-128 の区切り文字指定方法

数値

0:文字 1:ASCII

iOS版にのみ適用される項目です。

GS1-128Letter

GS1-128 の区切り文字

文字列

iOS版にのみ適用される項目です。

AdobeReaderPrint

Adobeの印刷ダイアログを使用する

boolean

Windows版にのみ適用される項目です。

TouchPanelSensitivity

タッチパネル感度

数値

0から20

Windows版にのみ適用される項目です。

SaveLocalCameraImagePath

カメラロール保存先

文字列

Windows版にのみ適用される項目です。

DoubleClickOnActionCluster

アクションクラスターをダブルクリックで実行する

boolean

Windows版にのみ適用される項目です。

ContinuousNewReportWithCopy

連続起票時に帳票コピーする

boolean

Windows版にのみ適用される項目です。

UseFullScreenSignArea

手書きサイン領域最大表示

boolean

Windows版にのみ適用される項目です。

AllowMultiClient

多重起動を許可する

boolean

Windows版にのみ適用される項目です。

UseSoftwareKeyboard

ソフトウェアキーボードを使用する

boolean

Windows版にのみ適用される項目です。

MoveInputClusterPosition

クラスター編集開始時に位置補正する

boolean

Windows版にのみ適用される項目です。

PvCameraType

i-Reporterカメラ

数値

1, 2, 3のみ有効

1 : 5.2.20071以前のi-Reporterカメラアプリで撮影

2 : i-Reporterカメラアプリで撮影

3 : Windows標準カメラで撮影

Windows版にのみ適用される項目です。

項目
項目名称
データ型
条件
備考

Mail

メール・PDF設定

連想配列

SendMailPDF

画像、PDFのメール送信

boolean

iOS版にのみ適用される項目です。

SendCrashReport

クラッシュレポートメールを送信

boolean

iOS版にのみ適用される項目です。

GeneratePDFWithVector

PDFをベクター出力

boolean

iOS版にのみ適用される項目です。

項目
項目名称
データ型
条件
備考

Clusters

クラスター設定

連想配列

SelectedClusterFrame

選択クラスターの枠表示

boolean

iOS版にのみ適用される項目です。

GpsDistanceFilter

GPSの更新間隔

数値

10, 100, 1000のみ有効

iOS版にのみ適用される項目です。

項目
項目名称
データ型
条件
備考

UsingVoiceInput

音声入力設定

連想配列

UsingVoiceInput

音声入力を使用

boolean

PermissionVoiceInputWhileAnswerBack

アンサーバック中に音声入力を許可

boolean

UtterancePitch

声の高さ

数値

0.0から1.0

UtteranceRate

声の早さ

数値

0.0から1.0

OutputSpeaker

iPhoneの場合、スピーカーから音声をだすか。

boolean

iOS版にのみ適用される項目です。

項目
項目名称
データ型
条件
備考

PDF

PDF設定

連想配列

PdfOutputFont

フォント

文字列

Windows版にのみ適用される項目です。

項目
項目名称
データ型
条件
備考

CalculateCheck

計算結果チェック機能設定

boolean

CalculateCheck

計算結果チェック機能を使用する

boolean

Windows版にのみ適用される項目です。

項目
項目名称
データ型
条件
備考

ExternalDevice

外部入力機器

SignatureTablet

サインタブレット設定

Windows版にのみ適用される項目です。

UseSignatureTablet

サイン入力時にWacomタブレットを使用する

boolean

Windows版にのみ適用される項目です。

設定ファイルの定義は以上となります。

設定ファイルのサンプル

こちらをコピーして頂きテンプレートとして使用いただけます。

{
  "Version": 1,
  "Revision": 1,
  "Server": {
  "AutoLogin": true,
  "CanUseOffline": true,
  "TimeOut": 5,
  "Servers": [
  {
  "ServerName": "CIMTOPS",
  "URL": "
https://ircl-sup001kcy.conmas-i-reporter.com/

ConMasWebTEST

/Rests/ConMasIReporter.aspx"
,
  "UserID": "user01",
  "Password": "p01",
  "CanChangeWithLocalReports": true
  },
  {
  "ServerName": "CIMTOPS2",
  "URL": "
https://ircl-sup001kcy.conmas-i-reporter.com/ConMasWebTEST2/Rests/ConMasIReporter.aspx
",
  "UserID": "user02",
  "Password": "p02",
  "CanChangeWithLocalReports": true
  }
  ],
  "UseProxyIsChecked": false,
  "ProxyIpAddress": "111.222.333.444",
  "ProxyPort": "555",
  "ProxyUserName": "proxyuser",
  "ProxyPassword": "proxypass",
  "Support100Continue": true,
  "UseAdAuthentication": false
  },
  "Mail": {
  "SendMailPDF": true,
  "SendCrashReport": true,
  "GeneratePDFWithVector": true
  },
  "Clusters": {
  "SelectedClusterFrame": true,
  "GpsDistanceFilter": 100
  },
  "Pdf": {
  "PdfOutputFont": "Font Name"
  },
  "CalculateCheck": {
  "CalculateCheck": false
  },
  "UsingVoiceInput": {
  "UsingVoiceInput": true,
  "PermissionVoiceInputWhileAnswerBack": true,
  "UtterancePitch": 1,
  "UtteranceRate": 1,
  "OutputSpeaker": true
  },
  "General": {
  "ShowTest": true,
  "ContinueAfterSave": true,
  "DefinitionSave": true,
  "ConfirmSaveCompleted": true,
  "AutoBackup": true,
  "ShowConfirmUploadDialog": true,
  "ContinuousNewReport": true,
  "LaunchKeepingWidth": true,
  "ConfirmBulkUpload": true,
  "InitialLibrary": true,
  "ShowSentReports": true,
  "ShowClusterFrame": true,
  "ShowNetwork": true,
  "ShowRequiredMark": true,
  "ConfirmLocalDelete": 2,
  "Printer": 0,
  "PJ 673Address": "192.168.1.1",
  "PJ 673Density": 5,
  "GS1 128Delimiter": 0,
  "GS1 128Letter": ",",
  "AdobeReaderPrint": true,
  "TouchPanelSensitivity": 20,
  "SaveLocalCameraImagePath": "",
  "DoubleClickOnActionCluster": true,
  "ContinuousNewReportWithCopy": true,
  "UseFullScreenSignArea": true,
  "AllowMultiClient": true,
  "UseSoftwareKeyboard": true,
  "PvCameraType": 1
  },
  "ExternalDevice": {
  "SignatureTablet": {
  "UseSignatureTablet": true
  }
  }

設定ファイルのサンプルは以上となります。

設定ファイルの読込み前の準備(iOSのみ)

アプリを起動しライブラリー画面のトップを表示しておきます。

i-Reporterアプリを既に使用中の端末の場合は、念のためアプリを起動し、ライブラリー画面のトップを表示させた状態にしておいてください。

i-Reporterアプリのライブラリー画面トップ以外を表示した状態で設定ファイル読込みを行うと、下記のようなエラーとなり、設定反映は行われませんのでご注意ください。

設定ファイルのiOSアプリへの読込み

設定ファイルをi-Reporterで開き、読み込ませます。

作成した設定ファイルを、メール添付や、HP上に公開するなどして、各ユーザーがiOS端末から設定ファイルをタップできるようにしておきます。

設定ファイルの公開方法にもよりますが、基本的には設定ファイルをタップすると「i-Reporterで開く」を、選択するメニューが表示されますので、 i-Reporterで開いてください。

設定ファイルのWindowsアプリへの読込み

設定ファイルをi-Reporterで開き、読み込ませます。

作成した設定ファイルを右クリックし、コンテキストメニューの「プログラムから開く」から「ConMas i-Reporter for Windows」をクリックし、ConMas i-Reporter for Windowsを起動してください。

システム環境設定項目の自動設定

自動でi-Reporterアプリに切り替わり、各設定項目にセットされます。

設定ファイルをi-Reporterで開くと、自動でi-Reporterアプリに切り替わり、設定ファイルの反映完了メッセージが表示されます。 これにて設定ファイルの反映は完了です。

サーバー接続先の設定を反映する場合は、ローカルデータの削除を行うかどうかの確認メッセージが表示されますので、宜しければ「はい」を選択してください。 その後、設定ファイルの反映が実行されます。 (「いいえ」を選択した場合は設定ファイルの反映を中止します)

制限事項

設定ファイルに誤ったデータ型や範囲外の数値を指定した場合、予測できない値が設定されたり、iOS版とWindows版とで異なる値が設定されることがあります。

設定ファイルのパラメータにマルチバイト文字(ひらがな、カタカナ、漢字など)を含む場合は、ファイルの文字コードをUTF-8にしてください。

.ircfファイルのサンプル

下記リンクより、.ircfファイルのサンプルをダウンロードできます。 (クリックするとZIPファイルがダウンロードされます。)

最終更新