帳票コピー機能

帳票のコピー機能とは

ConMas Manager および i-Reporterアプリで、既存の入力帳票をコピーして、新たな入力帳票を作成することができます。 過去の入力済みの帳票をコピーして、過去の入力済みの帳票の入力情報を利用して新しい入力帳票を作成する機能です。 前回の点検結果を利用して新しい点検を行うような場合に便利な機能です。

この帳票コピー時に、前回の入力済み帳票から「コピーする項目」、「コピーしない項目」、「別のクラスターへ移動する項目」など、各クラスターの入力値のコピー方法を予め設定しておくことが可能です。

帳票コピーの設定

クラスターの入力値コピー設定(コピーする/しない)

帳票コピーを実行した際に、クラスターに入力されている値もコピーするかどうかを、各クラスターごとに設定することができます。 各クラスターに対しては 「入力値をコピーする」 「入力値をコピーしない」 のいずれかの設定を指定します。 設定は、ConMas Designerで行います。

入力値コピーの設定方法

個々のクラスター単位で設定

各クラスターごとに、「入力値をコピーする」 「入力値をコピーしない」 を設定するには、該当クラスターの「入力パラメータ設定」画面を起動して、画面上部にある 「帳票コピー時に:入力値をコピーしない。」 のチェックをON/OFFします。

  • チェックON:「入力値をコピーしない」設定

  • チェックOFF:「入力値をコピーする」設定

また、デフォルト設定は「入力値をコピーする」です。 そのため、デフォルトではこのチェックは外れた状態で表示されます。

帳票コピー時のデフォルト表示設定

デフォルト値設定が可能なクラスター種別の場合、「入力値をコピーしない」 にチェックをすると、「デフォルト表示の設定を有効にする。」 の設定が可能になります。 本設定にチェックを付けた場合、帳票コピーした際にもデフォルト値を表示するようになります。 チェックしない場合、帳票コピーした際にはデフォルト値を表示しません。 また、デフォルト値の設定自体ができないクラスター種別においては本設定は無効になります。

帳票コピー時のデフォルト表示の設定が有効になる場合

「デフォルト表示の設定を有効にする。」 設定が可能なクラスター種別と、各クラスター種別においてデフォルト表示が有効になるパターンは下記のとおりです。 複数条件のあるものはすべての条件を満たしている必要があります。

  • キーボードテキスト ・「デフォルト文」が空白でなく何らかの文字列が設定されている。

  • 数値選択 ・「デフォルト値の使用」が「使用する」に設定されている。 ・「デフォルト表示」が「最初からデフォルトを表示する」に設定されている。

  • 単一選択 ・「デフォルト表示」が「最初からデフォルトを表示する」に設定されている。 ・選択肢のいずれかの「Default」にチェックが付いている。

  • 複数選択 ・「デフォルト表示」が「最初からデフォルトを表示する」に設定されている。 ・選択肢のいずれかの「Default」にチェックが付いている。

入力値コピーの設定方法(複数のクラスターを一括設定)

複数のクラスターに対して、 「帳票コピー時に入力値をコピーしない/する」 「帳票コピー時にデフォルト表示の設定を有効にする/しない」 を一括して設定するには、編集画面上で該当のクラスターを選択状態にして、右クリックメニューから 「帳票コピー時の設定」 内の 「コピーする」 または 「コピーしない(デフォルト表示 無効)」 「コピーしない(デフォルト表示 有効)」 からいずれかを選択して実行します。

クラスターの入力値移動設定

帳票コピー時の、クラスター入力値移動とは

帳票をコピーする際に、あるクラスターに入力された値を、別のクラスターへ複写したうえで新規帳票を作成する機能です。 また、入力値の移動設定には 「移動する」 と 「コピーする」 の2種類があります。

いずれの場合も「移動元」と「移動先」、「コピー元」 と 「コピー先」 はそれぞれ同一のクラスター種別同士である必要があります。

  • V6.0.17060より 下記2つのクラスター種別の組み合わせパターンのみ設定が可能になりました。

    • 計算式クラスター → 数値クラスター

    • 計算式クラスター → キーボードテキストクラスター

  • V8.0.20110より 帳票コピー時移動設定をConMas Designer上で行うと、移動元のクラスターの入力パラメーター設定を、移動先のクラスターにコピーするようになりました。 (移動元と移動先とでクラスター種別が同一の場合)

「移動する」 の場合

「移動する」設定の場合、移動元クラスターの入力値を移動先クラスターへコピーした後、移動元クラスターへは入力値をコピーせずに未入力状態にします。 つまり、移動元クラスターの入力値を移動先クラスターへ移動するイメージとなります。

「コピーする」の場合

「コピーする」 設定の場合、移動元クラスターの入力値を移動先クラスターへコピーした後、移動元クラスターへも入力値のコピーを行います。 つまり、移動元クラスターの入力値を移動先クラスターへ複写するイメージとなります。

入力値移動の設定方法

編集画面中の「クラスターモード」の中から「帳票コピー時移動設定」ボタンをクリックすると、入力値移動の設定を行うモードとなります。 まず、移動元となるクラスターを選択し、その後、移動先となるクラスターを選択することで、移動元と移動先のクラスターを設定する事ができます。

移動する/コピーする の切替え

移動元と移動先のクラスターを設定すると、「帳票コピー時の移動設定 一覧」 のグリッドに設定が追加されます。 このグリッド上の 「移動先のクラスターへ」 項目をダブルクリックすることで、コンボボックスから、「移動する」 と 「コピーする」 の設定を選択することができます。 デフォルト設定は「移動する」です。

連続する入力値移動設定

連続して連なるように帳票コピーの入力値移動設定を行うことで、帳票コピーを実行する度に前回以前に入力した値をそれぞれ所定のクラスターへ順次移動させていく設定が可能となります。 この設定を行った場合、一番先頭の入力値移動設定を除き、連なる他の入力値移動設定は帳票定義保存時に「コピーする」に自動変更されます。

入力パラメータ設定への影響

移動先(またはコピー先)クラスターの入力パラメータ設定①

帳票コピー時移動設定は、入力値を移動(またはコピー)する機能なので、移動先クラスターの 「入力値をコピーする/しない」 の設定はできません。非表示になります。

連続する帳票コピー時移動設定が行われていた場合は、その終点に当たるクラスターのみ非表示になります。

入力パラメータ設定画面

移動元(またはコピー元)クラスターの入力パラメータ設定②

帳票コピー時移動設定の 「移動する」 「コピーする」 に応じて、移動元クラスターの 「入力値をコピーする/しない」 の設定が連動して変更されます。

入力パラメータ設定で 「入力値をコピーする/しない」 を変更した場合も、入力値移動設定の 「移動する」 「コピーする」 が連動して切り替わります。

帳票コピー時に使用可能な帳票定義リビジョン

コピーする時に、2つの帳票定義のバージョンから指定することができます。

  • 同一リビジョンの定義から作成する コピー元となる入力帳票の帳票定義と同リビジョンの帳票定義よりコピー作成します。

  • 最新の定義から作成する コピー元となる入力帳票の最新帳票定義よりコピー作成します。

ConMas Managerでの帳票コピー

ひとつの入力帳票から帳票をコピーする操作

「入力帳票」タブ > 「基本情報」画面の右上にある「帳票コピー」ボタンをクリックして、帳票コピーを行います。

複数の入力帳票から帳票をコピーする操作

この帳票コピーは入力帳票一覧画面でも行えます。 ここでは、複数の帳票を一括でコピー作成することができます。

図書設定のコピー

帳票コピー時に、帳票に割り当てられいる帳票別図書をコピーできます

  • チェックした場合 コピー元帳票についている図書設定をコピーします

  • チェックしない場合 図書設定はコピー元ではなく定義の図書設定を引き継ぎます。

iPadアプリでの帳票コピー

帳票コピーはiPadアプリ上で実行します(ConMasManagerからも実行可能です)。 帳票一覧から帳票コピーを行いたい帳票を選択し、「この帳票をコピーして作成する」をタップします。

最新定義から作成する帳票コピーの制約事項

コピー元帳票の追加シート

【設定】

コピー元帳票の追加シートについて、「同一リビジョンの定義から作成する」場合、コピー元帳票の追加シートもコピーしますが「最新の定義から作成する」場合は以下設定を行います。

  • 共通キー    “REPORT_COPY_SETTING”

  • 共通項目名称  “CURRENT_COPY_SHEET_ENABEL”

  • 共通項目値   “0”:追加シートは反映しない(デフォルト)、“1”:追加シートも反映する

【制約】

追加シートをコピー帳票に適用するには、下記2つの制約を満たす必要があります。

■制約1  コピー元帳票の定義最新定義のシート数が同じ または 少ない こと

■制約2 追加シートの元シート番号が最新定義に存在すること

最終更新